Sakura Taisenのレビュー
シリーズの原点、サクラ大戦は、藤島康介のグラフィックの筆致を宿し、そのキャラクターデザインが浪漫的な大正の東京を昇華する。丁寧な劇場の背景、アニメーションの演出、優雅な衣装が、浮世絵と歌劇の中間を行く、温かくレトロな美術を成す。ドリームキャストへの移植で、この原点の冒険は視覚的な輝きを取り戻す。色褪せぬ魅力。
田中公平が作曲したサクラ大戦の原点の楽曲は、シリーズの音楽的個性の礎を築く。女優陣の歌声に乗せた華麗な管弦楽、勇壮な行進曲、心躍る歌が、メカ戦と日常の場面を彩る。忘れがたい一座の歌はここに生まれ、冒険を鼓舞する。歌劇精神の母胎たる、豊かで演劇的な音楽。
シリーズの原点、サクラ大戦は、大正の東京で、悪魔と戦う部隊を秘めた歌劇団を率いることになった若き士官、大神一郎を追う。恋愛アドベンチャー、時間制限つき選択、戦術戦闘を融合し、物語は前例のない形式を生み出し、仲間との絆、恋、英雄的行為を伝染する温かさで織り上げる。一つのジャンルの母胎となった、原点の脚本。