Sega Rally 2006のレビュー
遅れて出た日本だけの続編であるこのセガラリーは、多くの作品がここまで押さない細部に凝る。地形の変形だ。タイヤが砂と泥を掘り、残る轍が次の周での走行線を変え、路面が車輪の下で移ろう。周りでは、鮮やかな色の路面、金色の砂、まぶしい雪、黄土の地が、セガの率直で読みやすいアーケードの美意識を打ち立てる。
セガの伝統に忠実に、音源は上機嫌を育てる。陽気な長調の旋律、心躍る律動、活気に満ちた実況の声が、どの特設路にも前向きな力を添える。模擬の生真面目さとは正反対だ。二〇〇六年へ延ばされたゲームセンターの気風であり、競走を劇にするより祝う音楽、すぐまた走りたくさせる音楽だ。
アーケードラリーの華麗さの極み——タイヤの下で路面が変わるのを感じ、舗装から泥、雪へと、制御したドリフトでラインを修正する。反応のよい操作とタイムとの戦いが、即座の高揚をもたらす。大勢で遊べば対抗心が燃え上がる。切れ味よく痛快な、剥き出しの感覚のためのオフロードの発散だ。