Street Fighter IIのレビュー
躍動するポーズの色彩豊かなスプライト、生命に満ちた背景、生き生きとしたアニメーション──カプコンのドット絵が、歓喜に満ちた生気に達する。どの戦士も、色の炸裂のなかで個性をあふれさせる。温かく緻密なこのグラフィックのエネルギーが、2D格闘の黄金時代を讃える。
格闘ゲームの絶対的な柱たる下村陽子の音楽は、名高い「ガイルのテーマ」から最も聞き覚えのある旋律まで、闘士の一人ひとりに、いまやカルトとなった主題を与える。どのアリーナも、ゲームセンター黄金時代と切り離せない熱量に脈打つ。この伝説的な音の個性は、幾百万のプレイヤーの記憶に刻まれている。
現代対戦格闘の礎であるこの8キャラの決闘は、必殺技、間合い、相手の読み合いという文法を打ち立て、今なおジャンル全体に流れ込んでいる。確かで見やすい操作性が、攻防の一つ一つを張り詰めたものにする。ボリューム面で時代に追い越されたのは否めないが、対面の駆け引きの楽しさは損なわれぬまま、極めて明快な学びの場であり続けている。
現代の格闘ゲームを今ある形で発明した一作——魅力的な八人の戦士、瞬時に出す必殺技、かつてない密度の立ち合い。狙いどおりの昇龍拳がラウンドをひっくり返す手応えは、即座の満足をもたらす。とっつきやすく、かつ奥深い。この対戦の金字塔はひとつの文化を形づくり、今なお痛快だ。
投げのタイミングを計り、必殺技を決め、そしてラウンドをものにする——その一勝が次の一勝を呼ぶ、対戦格闘の原点というべき決闘がここにある。キャラを極め、連係を解き明かし、友と競い合う楽しさが、もう一戦への衝動を尽きることなく掻き立てる。ジャンルの礎であり、この名作はいまなお鋭さを少しも失わない即時の緊張を保っている。