Strider Hiryuuのレビュー
カプコンは宣伝画のようなソビエト風の未来を組み上げる。巨大な彫像、様式化された鎌、目の前で崩れる鉄筋の要塞。飛竜は赤い襟巻をはためかせてあらゆる面を登り、凍てつくシベリアからアマゾンの密林までを渡る。当時の動作物としては稀な、濃密な図像世界。
アーケード用に書かれた田宮順子の主題は、FM音源でも軍楽を捻じ曲げた骨格を保つ。合成された金管、歪められた行進、舞台が反転する瞬間の唐突な断絶。面ごとに置かれた分かりやすい動機が、渡る国の空気を決める。世界そのままの、勇ましくも奇妙な音。