T2 - The Arcade Gameのレビュー
本作は映画から取り込んだ映像を用いる。顔、機械、瓦礫の風景。それらは粒子の粗いスプライトに変換され、手描きの絵とは異質な手触りを生む。主観視点は画面下部に自分の得物を据え、金属質の灰色が支配する空間で爆発は大きな面積を占める。
伴奏は映画の主題を音源へ移し、暗い変奏として展開する。金属質の打楽器、重い低音。それ以外の場面では旋律より途切れない緊張が選ばれ、敵の波が来る前に置かれた沈黙もまた、効果の一部として確かに働いている。
照準を画面に据え、撃つたびに弾幕が吹き荒れる鋼の嵐へ飛び込む。ターミネーターは絶え間なく押し寄せ、爆発が画面を揺らし、その緊張感こそが純粋な快感を生む。スコアを更新するため、もっと速く弾倉を空にするため、何度も挑みたくなる。数十年経った今も、この狂騒は鋭く中毒的なままだ。