The Elder Scrolls V: Skyrimのレビュー
ジェレミー・ソウルは竜が空から舞い降りる瞬間、「Dragonborn」を呼び覚ます。ドラゴン語で打ち鳴らされる北欧的な合唱だ。一方、ツンドラを行く歩みには漂う音の層が寄り添い、風に語らせるためにほとんど消え入る。叙事と瞑想のこの対比が旅の自由に寄り添い、RPGでもっとも一瞬で聴き分けられる署名であり続けている。
スカイリム全土を手のひらに収められること、それが大きい。気まぐれに山を登り、家を漁り、狼を追ってクエストを放り出す。戦闘は素朴でエンジンも硬いが、冒険を自分で書き換える自由はいまだ稀で心を奪う。これほど没入させるサンドボックスは少なく、何度でも戻りたくなる。
洞窟を出て遠くの遺跡が目に入り、寄り道し、クエストに出くわし、さらに三つ――スカイリムの広大な世界は、あらゆる移動を寄り道の連鎖に変える。使うほど伸びるスキル、磨き続ける装備、踏破を誘うダンジョンが、終わりなき成長を支える。「クエスト一つだけ」と起動して居座りやすく、modが際限なく延ばす。難点は、その奔放さに本筋が何時間も埋もれること。
スカイリムはどんな順番でも巡れ、メインクエストを何十時間も放っておいても飽きがこない。ギルド、洞窟、ドラゴン、読める本、集める小物が、どんな気まぐれにも応える世界を形づくる。自分だけの物語を綴れるこの完全な自由こそ、発売から十年以上経っても遊び続けられる理由だ。