Tomb Raiderのレビュー
先駆者として踏み込む立体的な遺跡、冷たい光、記念碑的な建築──本作は、息をのむ孤絶の空気とともに、3D冒険の礎を築いた。背景の広がりと虚無の感覚が、稀なる存在感をつくる。簡素で礎となったこの視覚演出が、ジャンルに深い刻印を残した。
ネイサン・マクリーの手による音楽は、探索される遺跡の荘厳な孤独を抱きとめるべく、沈黙とわずかな管弦楽の主題を重んじる。神秘的で心奪う名高いメインテーマは、一瞬で分かる署名となった。稀有な気品をたたえたこの音の抑制が、冒険と発見の感覚を昇華させる。