WWE SmackDown! Shut Your Mouthのレビュー
美術は、見世物の舞台裏を開く。この作品はリングを離れ、会場の裏を探らせる。廊下、控室、荷積みの場、駐車場。四角の外で乱闘を続けられる。図像はこれらの舞台裏の背景を丹念に扱う。ケーブル、木箱、揺れる扉の世界が、投光器の向こうへ見世物を延ばす。催しの腸をさまよう自由が、ゲームの尺度を変える。
音楽は、会場の生きたざわめきに賭ける。楽曲以上に、雰囲気を運ぶのは見世物の声だ。行動を語る解説者、一撃ごとに反応する観客の野次と喝采、リングの鐘、レスラーの叫びと鈍い衝撃。丁寧に捉えられたこのテレビの見世物のざわめきが、本物の格闘の興行の雰囲気へプレイヤーを沈める。
作り込まれたシーズンモードで舞台裏を歩き回る本作は、因縁が週を追って築かれていくプロレスゲームに血を通わせる。試合を戦い、レスラーを作り込み、王座を追うことが、対人戦に延ばされて長い時間を満たす。この連載ドラマのような演出が、プロレス好きが味わう寿命を生む。