WWE SmackDown! vs. Rawのレビュー
この一作の目新しさは、その倫理の仕組みに読める。遊びは、正々堂々の戦いと、悪役の振る舞いを分ける。凶器を使い、ベルトの下を打ち、審判を挑発することが、選手を英雄側か、ずるをする側かへ傾ける計を満たす。画作りはこの道徳の選択を演じ、どの反則も、引き受けた逸脱として見せ、勝ち方が、綺麗か汚いかを、選手の個性の目に見える一部にする。
遊びの音は、生放送の音の気配を作り直す。手前で、群衆が一瞬一瞬を生きる。合い言葉を唱え、ずるをする者を野次り、贔屓を讃え、そのうなりは試合につれ揺れる。その上で、二人の解説者が、テレビのように、絶えず動きを語る。音楽よりも喚声と解説からなるこの音源が、遊び手を、居間で見る番組の幻に浸す。
RawとSmackDownのロスターへの転換の口火を切る本作は、数多くのモードと太っ腹なレスラー作成を備えたプロレスゲームを描く。キャリアを築き、因縁を演出し、すべてを解放することが、マルチに後押しされて数えきれない時間を満たす。この土台となる豊かさが、プロレス好きに愛される寿命を生む。