Another Century's Episodeのレビュー
第一作は、アニメのロボットを平らなスプライトから、空で操る3Dモデルへと移す。フロム・ソフトウェアは、マクロスのバルキリー、ガンダムのモビルスーツ、エルガイムの機体を、忠実な輪郭で立体に起こし、開けた空へ放つ。旋回し、加速し、標的を実時間で捉える。動画の象徴たちに、全速で立体を与えることが、シリーズの見た目の核を築く。
音楽は、集った各シリーズの主題を器楽に編み直す。歌詞のないまま、どの主題歌も戦いの調べとなり、機体が必殺技を放つ瞬間に高まる。数小節でマクロスやガンダムと分かる。声を加えるのは後の版に譲り、この第一作はあえて管弦だけに賭け、旋律そのものに賛歌を担わせる。
物語は、集った世界が融け合った一つの世界を仕立て、たがいに無縁の操縦士たちを引き寄せる口実とする。緻密な戦術劇ではなく、脈絡のないシリーズの主人公が同じ部隊に集う、あり得ない邂逅の糸口となる。フロム・ソフトウェアはここで、劇より行動、大言より仲間意識を選ぶクロスオーバーの、軽やかな土台を据える。