Assassin's Creed IIIのレビュー
森が街と同じ資格で移動できる地形になる。人ひとりを支えられる太さの枝と、視線を通す葉むらを作らねばならない。季節は実際に移り変わり、雪が色も音も歩き方も変える。植民地の町は、このシリーズが石を見せてきた場所で、木と煉瓦を前面に出す。
楽譜は前作までの欧州的な弦ではなく、北米の民俗音楽の蓄えから汲む。フィドル、横笛、行進の太鼓。この編成の切り替えが、年号の字幕よりも確かに時代を指し示す。森での追跡の曲では規則正しい打楽器が退き、小節ではなく足の運びに従う不規則な拍が取って代わる。
物語が選ぶのは、めったに採られない立ち位置だ。どちらの陣営が勝とうと土地を失っていく民の血を引く者の視点である。だからこの革命は、単純な解放としては描かれえない。歴史上の人物たちは矛盾を抱えたまま示され、結末は明快な勝利を拒む。自分が戦って得たものが、身内を守らないと主人公は知るのだ。