Assassin's Creed - Rogueのレビュー
舞台はカリブ海から北大西洋へ移る。船体が押し分け、あるいは打ち当たる流氷に埋まる鋼色の海、水平線を消す霧、雪の入植地に揺れる極光。緑と白の冷たい配色は前作の輝く青と一点ずつ対をなし、航海は視界の問題になる。
最も巧妙な仕掛けは動機の反転だ。長年アサシンに結び付いてきた主題が、ここではテンプル騎士の側で、彼らを狩る者のために鳴る。聞き慣れた旋律が音符を変えぬまま陣営を変えるのだ。加えてフランス植民地の場面には、地中海編には無かった提琴の調べと森の民の歌が加わる。
シェイ・コーマックは、遺物を求めた同胞が地震を引き起こす場に居合わせて教団を去り、災厄を防ぐという信念のままテンプル騎士へ移る。プレイヤーはかつての兄弟たちを一人ずつ狩ることになり、標的の中には旧作で見た顔もある。自陣営をここまで解体してみせるシリーズは少ない。