Conquest of the Crystal Palaceのレビュー
主人公には別々に動かされる狼犬が付き従い、味方の絵が常に二つ画面に出ることになる。背景は東洋的な図像と幻想を混ぜ合わせ、寺、水晶の洞窟、霧の森が続く。沈んだ配色を、魔法の効果だけが鮮やかな色で切り裂いてゆく。
書法はよく動く低音が支える旋律的な主題を選び、和声の色は東洋の音階から借りながら、物真似には陥らない。区画ごとに一曲が置かれ、ボスの場面では和声が硬くなるものの、作品全体を貫く歌う線は手放されない。
若い後継者が、反乱を起こした将軍に奪われた水晶の宮を取り戻さねばならない。区切りごとに商人との取引が挟まれ、蓄えた金と引き換えに武具や薬が手に入る。物語は多くを語らないが道筋は明快で、取り返した土地の一つ一つが、奪還すべき玉座を近づけてゆく。