D2のレビュー
目を射る雪の白さ、重くのしかかる静寂、そして不穏な生き物たちが、極地の不安という独特の空気を織りなす。飯野賢治の手によるこの作品は、空白と冷たい光に賭け、じわりと広がる居心地の悪さを根づかせる。奇妙で生命を宿したこの凍てつく空気は、愛好家のあいだでカルトな威光を保つ。
飯野賢治自身の手による音楽は、アンビエントの音層、オーケストラの高鳴り、霊妙な歌声のあいだで、凍てつくような憂いを醸し出す。雪に閉ざされた荒野の孤独と、物語の奇妙さに、思いがけない美しさで寄り添う。この生命を宿した、稀有で個人的な楽曲は、冒険が終わってもなお長く心に取り憑く。