Dark Wizard - Yomigaerishi Yami no Madoushiのレビュー
日本版は選択画面の時点で四人の主人公を前面に出す。それぞれに旗と基調色と構えが与えられ、筋書きの選択はまず文字ではなく絵で行われる。装飾的な枠と筆致のある字組みが物語場面を囲み、全体に絵物語のような佇まいを与えている。
原語版は音声つきの会話に、場所ではなく人物に結びついた主題を添える。同じ旋律が場面の重さに応じて調を変えながら、その人物が口を開くたびに戻ってくる。CD音源のおかげで地図と会話と戦闘が切れ目なくつながり、連続劇のような音の流れが生まれる。
対立する宿命を背負う四人の英雄が、それぞれ独立したシナリオを用意し、巨大な戦略マップ上で各々のターン制の合戦を繰り広げる。ユニットを集め、鍛え上げ、どの陣営も遊び直せば、時間は何倍にも膨らむ。この分岐構造の太っ腹さと手強さが、本作に大河のごときタクティカルRPGという根強い評価を与えている。