Dengeki Bunko - Fighting Climax Ignitionのレビュー
美術は、挿絵付き小説の主人公たちの一堂を演出する。数十の異なる作品から来た人物が一つの画面に集い、動画化に忠実なセルシェーディングで描かれ、それぞれが固有の色調、線、見分けのつく構えを保つ。喜びは、ありえない集いのものだ。決して交わるはずのなかった面々を、隣り合わせに見る。視覚の集成が、様式の統一に勝る。
音楽は、動画の主題歌の活気で走る。速い律動、耳に残る歌のメロディ、機敏なポップの編曲が、これらの作品を世に知らしめた開幕の歌の精神を、戦いの曲へ移す。どの対戦も、この陽気で高揚した脈動に運ばれて進み、ゲームは古典的な対戦というより、全開で連ねた開幕曲の凝縮のように鳴る。