Devil Summoner - Soul Hackersのレビュー
都会的なサイバーパンクと、金子一馬による毒々しいデザインの悪魔たち──このRPGは、冷たい技術とオカルティズムを、独特の美意識で織り交ぜる。ネオンと不穏な生き物の対比が、強い空気をつくる。暗く洒脱なこのアートディレクションが、メガテンシリーズの個性すべてを物語る。
アトラスの手による音楽は、ジャズ、ロック、エレクトロを、毒のある気品をたたえた都会的で秘教的な空気のなかに織り交ぜる。どの主題も、抑えたクールさとくぐもった緊張のあいだで、この悪魔めいた捜査の暗い空気に寄り添う。女神転生の社の証たるこの洒落た音の個性が、作品の独特な魅力のすべてを成す。
警察の捜査と悪魔召喚を綯い交ぜにしたこの物語は、オカルトと人の欲望に取り憑かれた現代都市へと沈んでいく。女神転生の系譜から生まれた本作は、都会の暗さ、神話、そして容赦のない道徳的選択を結び合わせる。淀んだ空気と大人びた筆致が、本作を魅惑的な独自性を持つRPGに仕立てる。
一人称視点でダンジョンを踏破し、悪魔と交渉して仲間に引き入れ、超常のパーティを編成していく――契約のたびに新たな可能性が開ける進行が組み上がる。創造物を合体させ、サイバーパンクの陰謀を解き明かす過程が、先へ進む意欲をかき立てる。テンポは手強いが、独特の世界観と悪魔のコレクションが長く引き込み続ける。
ネットワークに繋がれた未来都市で悪魔と対峙し、交渉していくことは、ダンジョン探索と仲魔集めに富んだ濃密なサイバーパンクRPGを繰り広げる。悪魔を合体させ、あらゆるネットを探り、コンプ図鑑を埋める時間は、長く費やされる。アトラスならではのこの奥行きが、JRPG好きが味わう寿命を差し出す。