Drag-on Dragoonのレビュー
過激で不穏な佐野信義と相原隆行の音楽は、不協和の管弦楽のループを切り刻み、意図的に悪夢めいた楽曲へと仕立てる。虚無的な物語さながらに、聴く者に取り憑く荒々しい異様さを引き受ける。比類なきこの音の大胆さは、いまもJ-RPG屈指の異色作であり続ける。
復讐に燃える戦士と竜とが血で交わした契約──この虚無的な物語は、狂気、戦争、そして最も暗い衝動へと沈んでいく。壊れた登場人物たちと、いずれも不穏な複数の結末が、本作を居心地悪くも魅惑的な作品に仕立てる。ヨコオタロウの世界の礎たるこの作品は、今なお人を落ち着かなくさせる。