Dragon Quest Characters - Torneko no Daibouken 2 Advance - Fushigi no Dungeonのレビュー
腹の出た商人、担いだ袋、のんびりした面構えは、潜る地下迷宮の厳しさとあえて食い違う。降りるたびに組み直される石造りの通路、自社の図鑑から連れてこられたにやりと笑う魔物たち、持ち物欄に一つずつ描き込まれた道具。この見慣れた絵柄が、規則の上では容赦のない遊びの角を丸めている。
伴奏は本家の管弦の蓄えから借り、手元の音源へ移し替える。潜行には行進の主題、店先には軽やかな旋律、食料が尽きかければ張り詰めた曲。原典を知る者にとって旋律はどれも一聴して分かるものばかりで、その馴染みが厳しい遊びの中に安心を差し入れている。
挑むたびに姿を変えるダンジョンへ潜り込み、アイテムを見極め、死ぬ前に脱出する――ローグライク特有の緊張感が、失敗するとすぐにまた挑みたくさせる。一度潜るごとに戦略が研ぎ澄まされ、より良い戦利品の予感が待っている。死ぬと装備を失うのはもどかしいが、この試行と地道な成長の循環は、おそろしく心をつかんで離さない。
潜るたびに姿を変えるダンジョンが、寿命をほぼ無限のループへ変える。死ねば装備もレベルも失われ、より賢い再挑戦を迫られ、道具は使って見極め、遠征の合間に店を育てていく。一度きりの潜入が生むやり込みは他のGBA作品にない深さで、不思議のダンジョンの名作として今も愛され続ける。