Fire Emblem Ifのレビュー
アートデザイン
音楽
シナリオ
主人公だけは、作品が全部を描かない唯一の人物である。顔も髪型も声も選ばれ、その組み立てられた姿が、すべて手で描かれた登場人物たちのただ中で成立しなければならない。だから描き手は、どの組み合わせにも合う姿勢と衣装をあらかじめ用意する。淡い鱗とねじれた角を持つ竜の姿は、両陣営の人間の輪郭とあえて食い違う。
劇的なオーケストラと控えめなエレクトロのあいだで、楽曲はボーカル主題「Lost in Thoughts All Alone」へと昇りつめる──胸を引き裂き、忘れがたい。音楽は二つの家のあいだで引き裂かれるカムイの葛藤を際立たせ、戦いの一つひとつを張りつめさせる。見事な歌に支えられたこの情感の広がりが、深く心に刻まれる。
原典はこの板挟みを、命綱なしに突きつける。ある一点、橋の上、待ち構える二つの軍勢のあいだで、一方の家を選び他方を拒まねばならず、その所作は取り消せない。以後のすべてが一秒の決断にかかる。そして作品は、どちらの大義が正しかったかを語ることを拒み、一方が勝つとき他方が何を失うかだけを見せる。
親しみやすい物語と、容赦なく戦術的な物語――対立する二つのうちどちらに与するかを選ぶことで、すべてを味わいたい気持ちは倍に膨らみ、絆と結婚、こだわりの城が長く尾を引く執着を編み上げる。勝った戦いが、次の戦いを呼ぶ。分断された構成は戸惑わせるが、この戦略と人間関係の豊かさが、長期にわたって稀有な吸引力を放つ。
戦う二つの王家のあいだで選ぶことは、あらゆる決断がその後に重くのしかかる、奥深い戦術戦を開く。仲間を加え、ユニットを育て、物語の分岐を探る時間が、長い時間引き止める。Fatesならではのこの戦略の濃密さが、戦術好きが長く好む寿命を裏づけている。