Front Missionのレビュー
横山宏が軍用模型の感覚で起こしたヴァンツァーは、アニメのロボットとはまるで似ていない。画面上で交換されていく手足、へこんだ装甲、装甲車のようなずんぐりした比率。戦闘の地図は簡素な斜め見下ろしに留められ、その機体と、部位ごとに積み上がっていく損傷にすべての場所を譲っている。
松枝賀子が書いたのは、英雄性を欠いた戦争の音楽だ。伸ばされる金管、くぐもった打楽器、高揚よりも疲弊を積み上げていく反復の音形。任務と任務のあいだの準備画面では冷えたジャズへ傾き、戦闘の緊張は速度ではなく、層を重ねることで高められていく。
メカ同士の戦争という見かけの下で、物語は、個人的な復讐がやがて国家を超える陰謀を暴き出していく一兵士を追う。徹底して反戦的なこの作品は、戦術ものでは稀なる重みをもって、紛争の人的代償を描く。この大人びた暗さが、歯ごたえのある、知られざるサーガの個性を築いた。
メカをパーツごとに組み上げ、武装を選び、戦場でその性能を試す――そこには緻密なやり繰りとターン制の戦術が交わる。残骸を回収し、部位を強化し、次の任務を見据えるたびに、最適化への欲求が絶えずかき立てられる。テンポは遅く、トーンも重いが、この奥深いカスタマイズには、しつこく離さない吸引力がある。
機体を部品単位で組み立て、任務ごとに車体や武器、モジュールを選ぶ構成が、絶え間なく部隊を煮詰める最適化の工房を開く。濃密で分岐する地政学の戦役が、手強い戦術戦と幕間の物語を連ねる。輸入頼みだった大人向けのこの深い改造性が、スクウェアの知られざる戦略の名作との地位を生む。