Langrisser IVのレビュー
作り込みはこの一作で頂点に達する。画集の表紙のような精度で描かれた一枚絵、場面の進行に合わせて表情を変える会話用の立ち絵、起伏と個別に描かれた建物で厚みを増した戦場の地図。操作画面の版面設計に至るまで、この系譜がこれほど丁寧に見えたことはない。
岩垂徳行がこの系譜のために書いた中で最も野心的な仕事がここにある。層を重ねた管弦、時間をかけて展開される人物の主題、戦況が覆った瞬間に短調の変奏へ傾く行進曲。音楽は伴奏であることをやめて論評に回り、いくつかの曲は台詞より先に悲劇を告げる。
光と闇の戦いを背景に、主人公は、現実の帰結を伴う分岐のなかで、いずれの道を勝たせるかを選ばねばならない。物語は、戦略、相反する理想、そして複数の結末を、ジャンルとしては稀なる成熟で結び合わせる。この語りの自由が、本作をタクティカルRPGの知られざる柱に仕立てた。
指揮官とその部隊を配置し、武器の三すくみを突き、選択に応じて物語が分岐していく――そうしたターン制戦術が、一つのマップが次を呼ぶ流れを織りなす。ユニットを育て、別の結末を目指せば、また最初からやり直したくなる。マップは長くなっていくが、システムの精緻さとシナリオの分岐が長く引き留める。
サーガの四作目である本作は、新たなシナリオ、複数のエンディング、深められたユニットの運用で戦術の形式を豊かにする。指揮官を勝利へ導き、あらゆる分岐を探る時間は、非常に長い。シリーズの逸品たるこの濃密さが、シミュレーションRPG好きが長く好む長寿命を差し出す。