Phantasy Starのレビュー
空想科学と幻想の混淆は、どの画面からも読み取れる。外套の人物が機械や宇宙船とすれ違い、訪れる三つの惑星にはそれぞれ緑、乾いた土、氷という基調色が与えられる。迷宮は一人称の遠近法で描かれ、通路が一区画ずつ迫ってくる。この機械では稀な技術的な労力だ。
RPGの先駆たる上保徳彦の音楽は、不穏な迷宮から遠い街まで、稀有な空気をたたえた主題を織りなす。当時の水準をはるかに超え、これらの旋律は真の宇宙冒険の実感を据える。このマシンでは先見的なこの音の豊かさは、いまもRPG音楽の里程標であり続ける。
この物語は、それが当たり前になるはるか前に女性を中心へ据える。アリサは暴君に殺された兄の仇を討つため旅立ち、三人の仲間を集めて、恒星系全体に及ぶ支配を倒しにかかる。終盤で明かされる支配者の正体は、当初掲げられた復讐よりもはるかに広い枠組みへ、冒険全体を置き直す。
一人称視点のダンジョンを探り、仲間を鍛え、レベルごとに新たな地平が開けるのを感じる――その歩みが「あと一戦だけ」を誘う。三つの惑星の発見と力の高まりが忍耐に報いる。経験値稼ぎは時に重くのしかかるが、この冒険とその世界は当時としては稀有な吸引力を保っている。
アルゴ星系の惑星をめぐり、暴君ラシークを追う旅は、当時としては類を見ない規模の冒険を切り開く。一人称視点のダンジョン、見下ろし型の探索、そして増やしていく仲間がそこに織り込まれる。長く手強い道のりは、入り組んだ迷宮を地図に起こし、忍耐強く英雄たちを育て上げることを求める。SF系JRPGの先駆けである本作は、苦労して進む大いなる旅という存在感を今も保っている。