Pokemon Xのレビュー
この作でこの系列は点描を捨て、立体へ移る。どの生き物にも完全な模型が与えられ、重みと接地感、静止時の呼吸まで備わり、戦闘の視点はその周囲を回って斜め前からの一撃や煽りの構図を捉える。この転換がすべてを変える。生き物は正面の一枚絵ではなく、どの角度からも眺められる身体になったのだ。
フランスを思わせるカロス地方の香りとともに、音楽はオーケストラ、ジャズ、電子的な彩りを織り交ぜ、優雅で洗練されたものとなる。生き生きと洒落た主題が、この第六世代の現代性を抱きとめる。かつてなく野心的なこの旋律の瑞々しさが、冒険を見事に彩る。
あらゆる道で新たな種が待つ旅を通じて、手持ちを捕まえ、育て、進化させていくことで、ビデオゲーム史上もっとも有名な収集ループが成り立つ。図鑑の完成、ステータスの調整、他のトレーナーとの対戦が、際限なく遊びを引き延ばす。シナリオは軽めだが、「すべてを捕まえる」というこの探求は手強い吸引力を保つ。
フランスを思わせるカロス地方を巡ることは、メガシンカに富んだ、シリーズ初の完全3Dポケモンを繰り広げる。たっぷりとした本筋に、几帳面な捕獲と人とつながるクリア後が加わり、長い時間引き止める。終わりなき収集と相まったこの定番の刷新が、トレーナーに愛される寿命の礎となる。