Riviera - The Promised Landのレビュー
西洋版が全てを賭けるのは人物の一枚絵だ。細い線と褪せた色調で描かれた大判の立ち絵が、台詞のたびに表示され、表情ごとに描き分けられる。顔にかけられたこの手間と、あえて静止したままの背景との落差は際立つ。背景は歩き回る場所ではなく、印を動かして調べる一幅の絵として置かれている。
楽曲が選ぶのは、生楽器を模した音色だ。竪琴、弦、笛が担う緩やかな主題が、背景を丹念に調べる時間に寄り添う。戦闘では打楽器と金管が加わるが、音量を張り上げることはない。観察と読解に大半の時間を費やすこの遊びには、この抑制がふさわしい。
物語は主人公を退けない立場へ置く。上からの命令を果たすために遣わされた彼は、浄めるべきその土地に、存在すること自体しか罪のない者たちが暮らしていると少しずつ知っていく。脚本は彼に代わって答えを出さず、疑いを最後まで背負わせる。だからこそ一つ一つの決断が重い。