SkyGunnerのレビュー
パステル調のセルシェーディング、おとぎ話のような空、レトロフューチャーな飛行機械──本作は、フランスの童話と空の冒険のあわいにある幻想を広げてみせる。色合いのやわらかさとデザインの優美さが、唯一無二の幻想をつくる。稀で洗練されたこの輝かしい美しさは、知られざる珠玉と称される。
電子音の弾幕とは逆を行き、スカイガンナーは全編を管弦で構え、冒険映画の音楽のように仕立てる。空戦には高らかな金管、浮遊都市の上空を舞うには軽やかなワルツ、飛行船が現れれば弦の飛翔。その筆致は、風変わりなスチームパンクの世界へ移した、剣戟活劇の大作映画を思わせる。この交響の優雅さが、戦闘機の戦いに、この分野では稀な温もりを与える。