Space Harrierのレビュー
奥へ向かって消えていく遠近は、次第に大きくなるスプライトの連なりで模される。手間のかかる技法だが、移植は床の市松模様を簡略にしてでもこれを守り抜いた。敵の一群は原典の奇妙さをそのまま残す。石の巨獣、中国風の竜、多色の空を背にした巨木。空想科学というより夢に近い図像だ。
主題は極端に速い拍と、段を踏んで上がり続けて決して下りてこない旋律に支えられる。立ち止まることのない道行きにふさわしい、加速し続ける書法だ。移植では筐体にあった録音の呼び声こそ失われるが、全体を駆動する規則正しい八分音符の低音の型はそのまま残されている。
地平線へ突き進み、降り注ぐ障害物をかわし、奇天烈な生き物を撃ち落とす——この伝説のレールシューターは、速度と視覚的な狂気で人を酔わせる。「Get Ready!」が鳴り、色彩の渦の中でアクションはもう止まらない。8ビット版もスリルの核心を保つ。何度でも遊びたくなる、痛快な前進の疾走だ。