Toukidenのレビュー
目を引くのは残骸である。斬り落とされた腕、角、鬼の甲皮が、部位破壊のあとも背景に突き刺さったまま残る。その破片はやがて刃や具足へ鍛え直され、戦場で見分けがつくようになる。風景そのものが、これまでの狩りを視覚的に記憶しているのだ。
主題は歌うというより語る声に託され、爪弾かれた琵琶が余韻を長く引きずって支える。この語りは狩りと狩りのあいだに戻ってきて、旅の語り部が通り過ぎるように響き、村が勝利と同じだけ敗北を語り継いできたことを思い出させる。
このシリーズで初めて鬼に立ち向かうことは、巨大な鬼を追い、討ち、祓っていく協力狩りのループを築く。武器を強化し、任務をこなし、レアな素材を集める時間は、長く費やされる。『討鬼伝』の原点たるこの太っ腹さが、アクションRPG好きが育てる寿命を差し出す。