Advance Wars 2 - Black Hole Risingのレビュー
続編は前作の丸い描線を捨てないまま、舞台を暗い方へ寄せる。草原や浜辺に加わるのは、紫がかった汚染地帯、工場、そして複数のマスにまたがる巨大な砲だ。新たな敵指揮官たちは角の立った輪郭で描かれ、味方陣営の丸い顔立ちとはっきり対をなす。
指揮官ごとに曲を割り当てる仕組みは受け継がれ、さらに広がる。新顔たちが持ち込むのは、低い金管と機械的な打楽器による重い旋律で、前作の陽気な行進曲とは明確に袂を分かつ。二つの音域の落差は手番が移るたびに耳へ届き、そのまま戦況の読み取りを助ける。
前作の研ぎ澄まされた仕組みを受け継ぎつつ、本作は個性際立つ指揮官と一層手強いマップを加え、明快さは少しも損なわない。相手の手を読み、あらゆるユニットを使いこなす喜びは、奥深く繊細なままだ。戦略の豊かさと丁寧な均衡が、今も変わらず勧められる手本に仕立てている。
ターン制の戦いに指揮官の必殺技を加えたことで、戦術の駆け引きがいっそう深まっている。占領し、生産し、ここぞという瞬間に攻め込む――短い目標と絶え間ない手応えが連続する。前作と基本はよく似ているものの、この新たな戦略の選択肢が、各マップを完璧に攻略したいという欲を再びかき立てる。
二十六の任務と解放される高難度キャンペーンで本編は厚みを増すが、真価は別にある。十四人のCOと陸海空の新ユニット十二種を使いこなせば戦術の幅は無限に広がり、ウォールームや通信対戦が時間を延ばす。完璧を求めて何度も挑む設計が、屈指の戦略作という評価を支える。