Demon's Soulsのレビュー
一分の隙もない一貫性をもつ黄昏のダークファンタジー──朽ちた城、悪夢のような怪物、ベールに包まれた光が、物憂げで敵意ある世界を織りなす。レベルデザインの妙と息詰まる空気が、厳粛な美しさをつくる。暗く魅惑的なこのアートディレクションが、ゲームのひとつの潮流まるごとを再定義した。
木田俊介の手による音楽が、暗い合唱と黄昏のオーケストラを醸し出し、ボーレタリアを神聖な戦慄で包む。ボス戦の一つひとつが、稀有な強度の悲劇的な絵巻へと立ち上がる。厳粛で心奪うこの音の空気感が、ひとつのジャンル全体の音楽的個性を打ち立てた。
悪魔の霧に呑み込まれた王国で、一人の英雄が、人間の強欲から生まれた災厄に立ち向かう。省略を旨とする語りの先駆けとして、物語はその神話を断片で差し出し、死にゆく世界を組み立て直す役をプレイヤーに委ねる。この荒々しく謎めいた筆致が、一つのジャンルそのものの礎を築いた。
ジャンルの始祖たるこの過酷な旅は、わずかな油断も高くつく、遅く重い戦闘に賭けている。明確に分かたれたステージ構成と絶え間ない緊張感が、強烈な達成感を鍛え上げる。後継作よりいくぶん硬さは残るものの、いまなお人を惹きつける厳しさと空気感を確かに保っている。
ネクサスから容赦ない面へ再び潜り、いくつかのソウルをもぎ取って戻り、強化する。このリスクと報酬の循環がジャンルの礎を築いた。大魔人の撃破や通路の開通が粘り強さに報いる。荒さと不可解なシステムは人を選ぶが、不可能を越えた満足が、各挑戦を捉えて離さない。
ジャンルの始祖たる本作は、わずかな前進すら汗で贖うという独特の緊張を打ち立てた。待ち伏せに配された敵、ワールド傾向の管理、死による魂の喪失が、険しい冒険を形作る。動く前に理解することが、常に焦りに勝る。手強くも一分の隙もない一貫性を備え、ビデオゲームの挑戦という一大潮流の礎を築いた。
ボーレタリアは好きな順で挑める五つの世界に分かれ、それぞれに印象深いボスが控え、隠し通路が張り巡らされる。ワールド傾向、容赦ない難度、亡霊めいたマルチが、やり直しと別ビルドの試行、隅々の探索を誘う。一ジャンルの先駆者として、その始祖の風格は今も揺るがない。