Famicom Mini 23 - Metroidのレビュー
この復刻が下敷きにするのは、日本で磁気媒体向けに出た版であり、その体裁は他地域で知られる形とは異なる。周辺機器に固有の起動画面、合間に挟まれる読み込みの表示、そして長い文字列の代わりに名前を付けた記録を用いる保存の仕組み。これらの違いは手を加えずそのまま残されている。
田中宏和の手による『メトロイド』の音楽は、旋律を空気感へと置き換え、不安と孤独をその真の主題とする。不穏な電子的音層と重い沈黙が、息詰まるサイエンス・フィクションの空気を織りなす。この先見的な音作りが、ゲーム音楽のあり方を定義し直した。