Final Fantasyのレビュー
第一作は長く続く約束事を定める。画面左に横向きで並ぶ主人公たち、右に単色の地を背にして並ぶ魔物、そして下に置かれた命令の枠。天野喜孝の絵から起こされた魔物たちは大きな寸法を与えられ、使える描き込みのすべてがそこへ集められている。
伝説の誕生たる植松伸夫の音楽は、澄んだ「プレリュード」から英雄的な「オープニング」まで、忘れがたい主題を一瞬で打ち立てる。ファミコンでは稀な旋律の優美をたたえたどの旋律も、光の戦士たちの探求に寄り添う。この礎たる楽曲が、サーガ全体の音楽の魂を形づくった。
四人の光の戦士が、来歴も説明もないまま現れる。手にしているのは、再び灯さねばならない光を失った結晶だ。物語は当初、道具集めの旅に見えるが、終盤で時の輪へ折り返し、それまでの道のりすべてを読み直させる。処女作としては思い切った転回だった。
主人公の編成を選び、ターン制でモンスターと戦い、チームが力をつけていくのを感じる。すぐに満足できる成長の流れが動き出す。蘇らせるべきクリスタル、攻略すべき地下、購入すべき呪文が、短期的な目標を何倍にも増やす。ランダムエンカウントと育成は感じられるものの、この原点となる冒険は人を呼び寄せる力をそのまま保っている。
多彩な職業の戦士四人を編成し、ダンジョン・町・大陸を巡り、手強いボスに挑む長い旅は、地道な成長で刻まれていく。クリスタルを巡る探求、探し出す装備、覚えていく魔法が各段階を厚くする。現代JRPGの礎を築いた初代ファイナルファンタジーは、今も崇敬される金字塔としての地位を保つ。