Majin Tensei II - Spiral Nemesisのレビュー
このシリーズの戦術系統は、おなじみの悪魔たちを斜め見下ろしの升目の上へ移す。そして対比がよく効く。コンクリートの盤面に並ぶ小さな駒、そして召喚の瞬間に差し込まれる大きな一枚絵。戦場図に選ばれるのは学校や駅、業務地区といった見覚えのある都市の場所ばかりだ。
音楽はこの会社の定石を戦術物の型に当てはめている。思案の時間には冷たい合成音の循環、交戦に入れば不協和を伴う高まり、そして長く回っても飽きの来ない反復の音形。召喚の主題だけはあえて大げさに書かれ、その定期的な断絶が、一戦を明確な区切りごとに刻んでいく。
物語はシリーズの属性の仕組みを保ったまま、それを市街戦へ持ち込む。占拠された街をいくつもの勢力が奪い合い、どの勢力も筋の通った、そして受け入れがたい秩序像を掲げている。立場は台詞ではなく行いによって選ばれ、作品はその帰結を一切省略しない。
戦術の仕組みを深め、仲間にできる悪魔の幅を広げたことで各戦闘が自然と長くなり、より練られた"スパイラル"の物語が遂行すべき任務を増やす。交渉で多彩な軍団を築き、マップごとに最適化する作業には時間と工夫が要る。前作の直接の続編として、辛抱強い戦略家向けの濃密で歯ごたえあるSMT戦術作とされる。