Metroid II - Return of Samusのレビュー
わずかな灰色の濃淡で描かれた、息詰まる洞窟の迷宮──惑星SR388は、鉱物のように冷たく重い孤独を醸し出す。トンネルの暗がりとメトロイドの有機的なデザインが、片時も緩まぬ緊張を根づかせる。ゲームボーイとは思えぬこの閉所の空気は、見る者の心に深く刻まれる。
最も思い切った選択は、旋律をほとんど手放したことだ。長い通路を進むあいだ鳴っているのは、雑音の層と、こもった脈動と、ぽつりと置かれた音であり、それは作曲というより音の設計に属する。まとまった主題が現れるのは決定的な場面だけで、旋律が立ち上がること自体が出来事の合図になる。