Ninja Copのレビュー
欧州版の強みは、都市空間の読み取りやすさにある。断面で見せる建物、梁、配管、天井はいずれも、鉤縄がどこに掛かるのかを一目で判断できるように描かれている。敵の輪郭は得物と構えで描き分けられ、動きの只中で静止している人質も、明るい色のおかげで見失われることがない。
音楽は八〇年代の都会型犯罪劇から語彙を借りる。丸い低音、冷たい持続音、一定の電子的な太鼓が、軽業のような動きの下に途切れない鼓動を敷く。探索の間、曲はあえて後ろへ退き、敵が現れた瞬間にだけ一段上がる。状況の変化が耳で分かる仕組みだ。