Rogue Galaxy - Director's Cutのレビュー
燃え立つようなセルシェーディング、玉虫色に輝く異星、豊かな魔物図鑑──レベルファイブは、グラフィックの活力があふれ出すスペースオペラを広げてみせる。背景の豊かさと愛らしい丸みのデザインが、温かな世界をつくる。色彩豊かで丁寧なこの視覚の大らかさは、世代末期の珠玉と称される。
この増補版は、新たな世界を、そしてそれとともに新たな音の色を加える。追加の惑星と迷宮が、それぞれの主題を得て、旅の色調を、原作の知らなかった気配へと広げる。すでに気前のよい楽譜は、こうして音楽の一章をさらに得て、銀河の探索を新しい音色で延ばし、行き先の一つ一つに署名を与える心配りを裏づける。
物語の核には、家族となった寄せ集めの一団がいる。ジャスターの周りには、気の強い海賊の姫、擦れた賞金稼ぎ、子どもの心を持つ機械人形、学者、そして行きずりの魂たちが集い、それぞれが重荷と秘密を背負う。船は家となり、惑星から惑星へ結ばれる絆は、諍いと打ち明け話と忠義からなり、冒険に温もりと、情の懸かりを与える。
色鮮やかな惑星の銀河を巡る本作は、小気味よい戦闘と数々のサブシステムに満ちた、太っ腹な規模のアクションRPGを描く。大河の本筋に、昆虫採集、アイテム工場、武器のやり込みが加わり、エンディングのあともなお内容があふれ出す。レベルファイブによるこの濃密さが、あふれんばかりのRPGという根強い評価を生む。