Sangokushi Eiketsudenのレビュー
コーエーはここで、地図をすべての君主に開くのではなく、劉備というひとつの道筋を追うことを選んだ。物語は自由を手放した分だけ見通しを得る。合戦は史書の順に連なり、武将は決められた時に加わり、あるいは死ぬ。そして十分に勝ち続ければ、史実からの分岐すら許される。
三国志の英傑をマス目状のマップで率いると、各シナリオが長丁場の戦術戦役になる。武将を配し、固有の能力を活かし、士気と補給を按配し、物語の結末まで合戦を重ねていく。戦いの濃さと、お気に入りの武将を見届けたい思いが最後までを誘う。コーエーが磨いたこの戦術的な作りが、たっぷりの長さと戦略ファンの高い評価を約束する。