Suikoden IIIのレビュー
オーケストラ、ワールドの音色、伝統楽器を織り交ぜ、幻想水滸伝シリーズの音楽は、広やかで陰影に富んだ情感で、その政治的な絵巻を包む。どの国にも、戦士の気高さと憂いのあいだで、固有の旋律の色がある。深く物語的な、洗練されたこの音の豊かさは、いまもこの大いなるJ-RPGサーガの魂であり続ける。
敵対する陣営に属する三人の主人公の目を通して語られることで、戦いは絶対的な英雄も悪役もないまま、あらゆる角度から浮かび上がる。戦争、偏見、そして指揮する者の重荷が、稀なる陰影を帯びる。この大胆な群像構成が、本作の絵巻をRPG屈指の豊かで大人びたものにしている。
百八人の仲間を集めながら複数の視点で物語を追う——その一筋一筋を知りたくなる叙事詩が編まれる。城を築き、仲間を得て、紋章を成長させることで収集が絶えず続く。テンポは遅く戦闘は反復的だが、この物語の壮大さと仲間集めの探求には粘り強い吸引力がある。
三人の主人公の視点から語られる絵巻を通して108人の宿星を集める本作は、仲間を得るたびに拠点も物語も豊かになる、稀有な規模のJRPGを描く。長く群像的な本筋に、登場人物のコレクションとあふれんばかりのサブクエストが重なる。シリーズの証たるこの物語の濃密さが、優れたRPGという根強い評価を生む。