Syberia IIのレビュー
見事な繊細さで手描きされた背景、物憂げな自動人形、抑えた光──ブノワ・ソカルの冒険は、色褪せたスチームパンクの詩情に浸されている。大パノラマの美しさと瞑想的な空気が、時を超えた旅を織りなす。洗練され郷愁を誘うこのアートディレクションは、いまも稀なる気品を保つ。
夢見がちな老発明家とともに旅を続けるケイトは、ついに古い人生を捨て去り、一つの幻影──マンモスの島──を追い求める。いっそう胸を打つこの物語は、理性に対する夢の勝利を高らかに讃える。詩的でほろ苦いこの結末は、第一作の魔法のような余韻を見事に引き延ばす。