Tales of Symphonia - Dawn of the New Worldのレビュー
魔物図鑑は、手元に置きたくなるように描き直されている。出会う生き物は仲間に加わり姿を変えられるので、どれもが障害ではなく同行者の佇まいを与えられる。読み取りやすい目、招くような姿勢、進化を告げる色違い。その周囲では、継ぎ合わされた世界が、かつて別々の大陸に属していた建築を継ぎ目なく混ぜ合わせている。
楽曲は前作の主題を身分証のように用いる。かつての英雄が再び現れるとき、その動機を数小節鳴らすだけで紹介は足り、名が呼ばれる前に誰かが分かる。編成はそのたび一段暗く沈められ、過ぎた歳月を刻む。一方、新しい人物たちに与えられるのは、短くまだ定まらない主題だけである。
本当の力業は視点の置き方にある。語りを託されるのは、前作の勝者たちのせいですべてを失い、そのゆえに彼らを憎む少年だ。だからかつて操作した英雄たちは、まず疑わしい人物として現れる。さらに語り手は信用ならない。少年は時折、自分のものではない身元を借りているからだ。