Digital Devil Story - Megami Tensei IIのレビュー
金子一馬は、厳しく制限された点の升目のなかへ自らの悪魔図鑑を押し通す。角張った輪郭、角、不釣り合いに伸びた手足。いずれも複数の宗教図像から引き出されている。主観視点の通路はあえて簡素に保たれ、視覚上の重みはすべて、出会う異形の側へ集められる。
伴奏が扱うのは居心地の悪さだ。解決を与えられないまま繰り返される短い動機、落ち着かない和声、あえて乾かされた音色。迷宮の主題は同じ音程の上を長く巡り続け、歩くのと同じだけ耳にも重くのしかかる。だからこそ、数少ない安らぐ場面が際立つ。
核戦争で灰燼に帰した東京が、悪魔と戦うより交渉する旅の舞台となる。物語は各地の宗教神話と計算機の世界を混ぜ合わせ、迎える結末を実際に左右する道徳的な選択を突きつける。この時期の本体では、ほとんど前例のない試みだった。
広大な終末世界を歩き、悪魔を仲間にしては合体させ、より強い存在へと育てていくたびに一周が大きく伸びる。陣営をめぐる道徳的選択、一人称のダンジョン、果てしない悪魔編成の最適化が深い周回性を生む。この拡張された規模が、女神転生IIを硬派なカルトRPGとして確立した。