Dragon Quest IV - Michibikareshi Monotachiのレビュー
群像劇たる本作は、章ごとに固有の色を持つ、目を見張る多彩さと気高さのすぎやまこういちの楽曲を繰り広げる。親密な主題から英雄的なファンファーレまで、音楽は五人の主人公の絡み合う運命を昇華させる。この交響的な広がりが、サーガのファミコン時代を見事に締めくくる。
それぞれ異なる主人公を中心とした章立てで物語を辿る構成が、最後の大いなる合流に向けて絶えず興味を新たにしてくれる。進み、装備を整え、一行が充実していく様子を見る過程が、緩急豊かな前進を保ち続ける。味方の自動操作や一部の育成箇所には賛否が分かれるが、この連載のような構成は際立った牽引力を保っている。
五つの独立した章を経て、最後に主人公のもとへ仲間が集う構成は、稀に見る広がりの物語絵巻を描き出す。それぞれが固有の物語、ダンジョン、成長の弧を持ち、合流までに膨大な時間を費やす。豊かな登場人物、巨大なボス、壮大な物語の長さが時間を何倍にもする。NES屈指の名作RPGとして、今も伝説的な風格を保つ。