Rudra no Hihouのレビュー
文明が滅びゆく一つの周期の終わりが迫るなか、三人の英雄が、滅亡を定められた世界の最後の日々を並行して生きていく。物悲しくも野心的なこの物語は、破壊と再生を、容赦なきカウントダウンに封じ込めながら見つめる。この稀なる荘重さが、本作を知られざる魅惑のRPGにしている。
数日の決定的な時間に交差する四人の物語を並行して追う――この晩期の名品は、時間と視点を幾重にも増やす独自の構造を持つ。自分で組み立てる「言霊」システムが尽きせぬ試行を開き、作り込まれた世界が暴くべき秘密で満ちる。長く日本専売だったこの妙が、今も辛抱強い探索者を報いる隠れた宝に仕立てている。