Tales of Rebirthのレビュー
ヒューマとガジュマの違いは、すべて絵で示される。耳、牙、毛並み、鱗が後者を標し、しかも決して戯画にはしない。衣服の裁ち方も二つの民で異なる。戦闘は人物を奥行き三列に並べるため、画面は横帯による構図として強く記憶に残る。
桜庭統はここで、饒舌な電子オルガンを脇へ置く。民族間の緊張を描く場面は低い弦、孤立した鍵盤、解決を拒む長い持続音に委ねられる。戦闘には持ち前の速い筆致が残るが、短調の色が高揚を許さず、勝利のあとでさえ胸は晴れない。
物語はどちらの側も無垢だとは言わない。ヒューマはガジュマの支配を受け、力関係が逆転すればそれをそっくり返す。主人公たちですら偏見を最後まで抱えたままだ。ヴェイグはクレアを追うが、作品が見つめるのは、互いに相手の何を見ないことにしているかである。