Totsugeki!! Famicom Wars VSのレビュー
どの軍勢も実在する軍装の伝統の戯画である。一方には肩章と飾り紐、他方には毛皮の帽子と長い外套、三つめには密林用の作業服と葉を差した鉄兜。制服が最初の一発より先に物語を語る。機体や砲塔に大きく描かれた紋章のおかげで、遠く離れていても陣営が見分けられる。
二つの調子が同居している。どちらも平面の系列から受け継いだものだ。作戦説明の画面と選択画面には短く高らかな小曲が残り、ほとんど盤上遊戯の趣がある。一方、戦場へ出ると金管と太鼓による広い管弦の扱いへ切り替わる。命令を下すたび短い和音が句読点を打ち、指揮の声と背後の音楽とのあいだに絶えざる応答が生まれる。
兵を地図上に展開し、一つひとつの攻勢を吟味し、敵の首都を狙う――そんな戦略のループでは、一つの戦いが常に次を呼ぶ。資源や地形、多彩なユニットを管理する行為が、戦術的な目標と報酬を繋いでいく。地味さと未ローカライズは人を選ぶが、ターン制戦争システムの巧みさは、戦略好きを粘り強く惹きつけて離さない。
戦車や歩兵、砲兵を一手も無駄にせず配置するターン制戦略は、一枚のマップだけでも何時間も奪う。シナリオと連携攻撃が最適解を求めて再挑戦を誘い、ローカル対戦は仲間との勝負を尽きさせない。ウォーズシリーズの戦略的深さが今も愛される理由だ。