Metroid Primeのレビュー
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ポインターの先でタロンIVを再発見するとは、稀有な密度の異星世界へと再び潜ることだ──バイザーを伝う雨、湿ったジャングル、技術文明の名残。一貫した無数のディテールが、数えるほどのゲームしか並びえない没入感を育む。この静謐なサイエンス・フィクションの空気は、いまだ越えられぬ手本であり続ける。
山本健誌の手による雰囲気豊かな音楽は、電子的な音層と、名曲の再編曲を織り交ぜ、サムスの孤独を支える。控えめでありながら、ふと心を奪うそれは、稀有な的確さでタロンIVの探索に寄り添う。決して出しゃばらないこの音の没入感は、いまも雰囲気作りの手本であり続ける。
物語のすべては、サムスがスキャンを選んだものの中にある。レトロスタジオは、タロンIVの歴史をチョゾ族の石碑と宇宙海賊の記録に託した。消えた民、汚染された隕石、周到な侵略。台詞は一行もなく、断片から物語が組み上がっていく。
一人称視点でターロンIVを探索しながら、メトロイドヴァニアの魂を少しも損なわない――スキャンし、推理し、新たな能力を手に来た道を引き返せば、各部屋が空間の謎として開き直す。バイザーの没入感、柔らかなロックオン、孤独が、絶対的な一貫性を備えた冒険を織り上げる。多少の往復は重くのしかかるが、世界の構築は今も手本であり続ける。
タロンIVを自分のペースで探索するだけでも長い旅だが、本作の核はスキャンにある。あらゆる生物や端末、世界設定の断片を解析する作業が忍耐に報い、隅々まで調べたくなる。新能力での再探索や散らばるアーティファクト、百パーセント収集が冒険をさらに延ばし、孤独で没入的な探索が不朽の名作たらしめた。