Sugoro Quest - Dice no Senshitachiのレビュー
本作は双六の作法を借りる。輪をなして並ぶ色付きの升目、大きく映し出される賽、升の上に置かれた人物の駒。戦闘になると画面は古典的な役割演技作品の体裁へ切り替わり、魔物の肖像と命令の枠が現れる。一本の作品に二つの絵の語彙が同居している。
物語は盤上の理屈に寄り添う。升を一つ進むごとに出来事が起こる。出会い、市、罠。旅は前もって書かれた筋書きではなく、こうした偶発の積み重ねとして立ち上がってゆく。行き合う人物たちは進行中の局面に言葉を添え、賽の一投ごとに語りの帰結が生まれる。