Treasure Hunter Gのレビュー
スクウェアはこの戦術物に、模型作りのような丁寧さで描かれた斜め見下ろしの視点を与えている。はっきりした起伏、生い茂る草木、一枚ごとに意味を持つ升目でできた遺跡と村。人物は小さいがよく動き、影の形で見分けがつく。術の演出は画面いっぱいに広がるが、移動の升目を曇らせることはない。
音楽は冒険向きの楽器と、より奇妙な質感とを混ぜ合わせる。移動には笛と弦、遺跡には金属質の打楽器、次の一手を考える時間には鍵盤の反復する音形。戦闘曲は短く、きれいに繋がって戻ってくる。考えているだけの時間が長い作品では、避けようのない条件だ。
父を探しに出た兄弟は、世界を脅かすエネルギーの欠片をめぐる話へ巻き込まれていく。だがこの物語の魅力は、視線の高さを子どものまま保っているところにある。登場人物は言い争い、間違え、旅を引き受けるというより発見していく。事の重さが増しても、語り口の軽さは失われない。