Tales of Destinyのレビュー
美術は、初代プレイステーションの古典を高精細で甦らせる。この作り直しは一九九七年の冒険を取り上げつつ、すべてを描き直す。かつての精霊像は、自社の漫画調の細やかな人物に代わり、背景は描き直され、原機では考えられぬ華やかな戦闘の効果が加わる。藤島康介の線は鋭さを取り戻し、斬って躱す行動は新たな読みやすさを得る。
音楽は、原作の崇拝される主題を録り直す。かつてプレイステーションの音源に縛られた一九九七年の旋律が、ここで満ちた編曲を得る。本物の弦、肉づけされた金管、なじみの調べに失われた息を返す豊かな管弦。ファンは各主題を、しかし豊かにされ、その広がりのすべてで初めて聴くかのように認める。作り直しはこの音の化粧直しを献辞にする。
物語は、しゃべる剣に結ばれた騎士見習いを追う。純朴な若者スタン・エルロンは、偶然、意識と記憶をもつソーディアン、ディムロスを手にし、渇望される力の遺物アトモスの瞳を求める旅へと引き込まれる。この生きた武器をめぐり、友情と継承の冒険が結ばれ、言葉をもつ剣が古の戦の秘密を守る。
英雄の一団を率いて大河の冒険を行く本作は、リアルタイムの戦闘と太っ腹な物語を備えたJRPGを描く。世界を探り、技を煮詰め、サブ要素を探ることが、数十時間を満たす。テイルズシリーズならではのこの濃密さが、愛おしいアクションRPGという根強い評価を生む。